TOMIYA-MACHI とっておきキャラクター図鑑

TOMIYA-MACHI とっておきキャラクター図鑑 page 14/20

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牛引沢出没先/西成田コミュニティセンターの南側の山奥西成田の東街道に、断崖絶壁になっているところがあり、そこに洞穴があるという。平安時代の武官坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)征伐の時、金のかたまりをここに....

牛引沢出没先/西成田コミュニティセンターの南側の山奥西成田の東街道に、断崖絶壁になっているところがあり、そこに洞穴があるという。平安時代の武官坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)征伐の時、金のかたまりをここに隠したといううわさを聞いた大男が、大きな牛を連れて洞窟へ向かった。音鳴山にさしかかった時、地の底から天も地も裂けんばかりの大きな音が、ドーンドーンと響き渡った。大牛は驚いて郷田沢へ逃げ出したが、途中落とした手綱は不動明王の鈴振りに、ふたつの目ん玉を落とした沢は日照沢と呼ばれ、一日中陽が射しているそうな。牛は走りながら半狂乱になり、苦し紛れに糞を落としそれが化石となった。その手前の大きな岩は牛の胴体だと。胴体が落ちたはずみでその一部が吹っ飛び、山に突き刺さった。その割れ目からコンコンと水が湧き出し、今もって水が切れたことがないそうな。最後に残った大牛の頭は、少し離れた山に飛んで突き刺さり、岩山に二本の角をニョッキリと出している。この地が牛引沢で、金のかたまりは今でも洞窟深くねむっているそうな。山に登って足でトントン踏むと、底のほうからドーンドーンと音がするらしい。なんとも薄気味悪いこった。糞の化石は佐々木さんちの田にあったが、近所の佐々木さんが酒一升で譲ってもらい、庭石として自慢しているとな。この石を置いてからは肥料を入れなくても、庭木が青々と茂っているそうだ。13_うしびきざわ