ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2015

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2015

必修科目神経内科・老年科神経内科・老年科は内科全般の知識と技術を駆使して疾患の局所診断を行い、その病態解明して体系的な総合診療を行う科です。また、診療・技術だけでなく「患者の痛みを知る」心暖かい医師の育成を目標としています。部長寺山靖夫教授Yasuo Terayama特徴・特色本州で最も広い県土および近隣県の一部を網羅する広範な医療圏が特徴である岩手県の医療を支えるために、当分野では開設以来30年に渡り脳卒中、認知症、変性疾患、神経免疫疾患、頭痛・てんかんなどの神経内科疾患の治療と研究を精力的に行ってきました。県内の県立病院をはじめ各地の基幹病院に神経内科を派遣し連携しており、地域医療に大きく貢献すると同時に、豊富な症例経験を蓄積することが可能です。目標神経疾患は稀で難解であると思われがちです。しかしその一つである脳血管障害は有病率が単独臓器としては第一位で、人口10万に対して600人もの発症率を有する疾患であり、日常診療において最も経験される疾患の一つであることは間違いありません。また、脳血管障害について多いパーキンソン病・認知症も高齢化社会の到来とともに確実に増加しており、これから医師になる者にとっては神経内科学と老年学は必須の知識となってくることも間違いありません。医学におけるプライマリ・ケアは時代によらず不変です。すなわちこれは病歴の正確な聴取、身体的所見、神経学的所見の把握を行うことであり、内科医としての基本です。高齢化社会ではこれにより得られた情報から基本的検査を過不足なく選択し、適切な初期対応を行うとともに、老年者の身体的な特異性を理解した上で神経学的知識に基づいた治療方針を決定する能力が必要です。またプライマリ・ケアにおける基本的治療方針とは緊急の状況を単に回避すればよいということではなく、長期的な生命・機能予後を改善するための高度先端医療へも直結できなければなりません。以上のような、プライマリ・ケアを身につけ、かつ医師としての人間形成を養うことが当科の研修の目的です。研修内容・方法研修医は指導医のもとで患者の主治医として診察しながら、指導医の属する臨床グループにも属し、チームで回診・症例検討を行い、診断・治療方法について習得します。総回診や各カンファランスにて、担当症例について自らプレゼンテーションを行い、ディスカッションにも参加します。教育に関する行事月火水木金土8:00 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00朝カンファランス朝カンファランス病棟外来・または病棟病棟病棟臨床チームカンファランス病棟(第一、第四土曜日)チャートラウンドカルテ回診病棟臨床チーム回診薬剤情報検討画像検討会病棟病棟病棟総回診医局会病棟・臨床医局会症例検討会脳波検討会(上記スケジュールはあくまで目安であり、変更となる場合があります。)25