岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 102/254

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糖尿病・代謝内科初期臨床研修プログラム初期臨床研修プログラム1目標と特徴内科領域において糖尿病・脂質異常症など栄養・代謝疾患の割合は高く、今や生活習慣病として大きな社会問題となっている。研修の最大の目....

糖尿病・代謝内科初期臨床研修プログラム初期臨床研修プログラム1目標と特徴内科領域において糖尿病・脂質異常症など栄養・代謝疾患の割合は高く、今や生活習慣病として大きな社会問題となっている。研修の最大の目的は、限られた時間内で問診して、糖尿病・脂質異常症の鑑別診断を行い、初期治療を的確に行う能力を獲得することである。疾患の原因となっている患者個々の社会的背景、生活習慣、心理状態の理解にも努める必要がある。糖尿病の診療、療養指導(患者教育)には多様な患者の複雑な病態に対する多面的アプローチが必要である。この多面的アプローチは医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師などから構成されるチームによってなされ、チーム医療と呼ばれる。糖尿病診療やチーム医療の向上、療養指導の方法・実施手順・評価などに関する医療チームの意思・治療方針の統一を目的に、定期的に入院患者の症例検討会を行っているので、研修医にも医療チームの一員として参加してもらう。GIO:SBOs:糖尿病・脂質異常症をはじめとする代謝疾患の初期診療を実施するために、これを診断し、病態を理解し、その上で初期治療を決定、実施する基本的技能を身につける。?系統的な問診、診察ができる。?糖尿病・脂質異常症の病態生理を説明できる。?糖尿病の診断基準および病型分類を説明できる。?脂質異常症の診断基準および病型分類を説明できる。?動脈硬化性疾患診療ガイドラインに準じて脂質異常症の治療を行うことができる。?診断に必要な検査を選択し、結果を判断できる。?糖尿病性昏睡(ケトン性・高血糖・高浸透圧性)の診断、初期治療を開始できる。?低血糖性昏睡を適切に治療できる。?糖尿病合併症(神経障害・網膜症・腎症・動脈硬化症)の診断、病期判定ができる。10食事療法(必要カロリーの計算)・運動療法の必要性を説明できる。11薬物の作用・副作用について理解し、説明できる。12インスリン自己注射・血糖自己測定の手技を習得し、患者に指導できる。13糖尿病教育におけるコ・メディカルスタッフとの関わり合いを理解する。14糖尿病診療に必要な他科との連携ができる。【経験すべき病態・疾患】?救急処置を要する病態・疾患糖尿病ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧昏睡、低血糖?主な対象疾患1型・2型糖尿病、遺伝子異常に伴う糖尿病、妊娠糖尿病、二次性糖尿病、慢性糖尿病合併症、肥満症、脂質異常症、家族性高脂血症、高尿酸血症、動脈硬化症【特定医療現場の経験】?糖尿病患者教育1)糖尿病教室に参画できる。2)コ・メディカルスタッフとともに、チーム医療に参加できる。診療科紹介101Iwate Medical University