岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 122/254

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循環器内科専門研修プログラム■運動負荷心電図検査を施行することができ、典型的な虚血性疾患のスクリーニングができる。■スワンガンツカテーテルの挿入ができ、その適応・測定値の意味を理解できる。■動脈ライン....

循環器内科専門研修プログラム■運動負荷心電図検査を施行することができ、典型的な虚血性疾患のスクリーニングができる。■スワンガンツカテーテルの挿入ができ、その適応・測定値の意味を理解できる。■動脈ラインの確保ができる。■心筋シンチグラムを施行でき、その結果を判読できる。■心臓カテーテル法(冠動脈造影法)などの観血的検査の結果を判読できる。■心臓カテーテル法(冠動脈造影法)、胸水穿刺などの観血的検査の危険性・適応を理解し、指導医のもとで実施できる。?治療法■循環器特殊薬剤(強心薬、利尿薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、降圧薬など)の作用・副作用を理解し適切な投薬指示ができる。■CCUで重症心疾患の血行動態モニター下での適切な管理・治療ができる。■心臓リハビリテーションのメニューやプランを選択し、安全に実施できる。■一時的心臓ペースメーカー挿入の適応・危険性を理解し実施できる。■指導医のもとで全身・局所での血栓溶解療法を適切に実施できる。■冠動脈カテーテルインターベンションの手技を理解し、その後の管理を実践できる。各診療部門の特色? CCU.カテーテルインターベンション(研修指導責任者伊藤智範)[スタッフ]常勤医師9名(循環器専門医4名、内科専門医4名、インターベンション指導医1名、認定医1名、集中治療専門医1名、救急専門医1名)24時間体制で循環器3次救急に対応しています。急性心筋梗塞(AMI)、不安定狭心症(UAP)、うっ血性心不全、大動脈解離などの急性疾患の診療技術を習得出来ます。さらに専門的進路を希望して経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の技術を習得し、インターベンション専門医や集中治療専門医資格の取得が可能です。[年間患者数(概数)]冠動脈疾患(AMI 200例、UAP100例)、心不全70例、大血管疾患(大動脈解離50例、大動脈瘤破裂15例)、重症不整脈15例。心臓カテーテル検査950例、緊急PCI150例、待機的PCI200例、IABP30例、PCPS 10例。?高度救命救急センター(研修指導責任者照井克俊)[スタッフ]常勤医師6名(循環器専門医4名、総合内科専門医1名、インターベンション指導医1名、救急専門医3名)附属病院併設の3次救急外来で初期診断および治療を担当しています。附属病院内の他科で生じた急患へも対応しています。CCUおよびHigh care病床で主に重症心不全、肺血栓塞栓症などの診療や、来院時心肺停止症例(CPA)の救命などを行っています。救急専門医や集中治療専門医の資格取得が可能です。米国心臓協会(AHA)認定の心肺蘇生法(BLS、ACLS)のインストラクターが心肺蘇生法の講習会を主催し、普及活動を行っています。?不整脈(研修指導責任者小松隆)[スタッフ]常勤医4名(循環器専門医3名、ICD植込み認定1名、CRT植込み認定1名)不整脈の薬物治療と非薬物療法を主に担当しています。非薬物療法にはカテーテル治療(カテーテルアブレーション)、ペースメーカ治療、除細動器(ICD)治療などが含まれます。電極カテーテルを用いて心臓内の電気の流れを解析する検査法が電気生理学検査です。当施設では3次元マッピングシステム(CARTO)を用いて、電気生理検査を行っています。成人先天性心疾患術後不整脈など、複雑な回路を有する不整脈の詳細な解析と根治術が可能です。また、心臓血管外科や小児循環器科、麻酔科と連携し新生児から成人まで幅広い年齢の患者治療を行います。また、失神の鑑別診断と治療も行っています。最近は重症心不全の非薬物治療(心再同期治療:CRT)なども手がけています。年間入院者数225例、ペースメーカ7O例、ICD15例、CRT2例、カテーテルアブレーション90例。診療科紹介?大血管末梢血管疾患(研修指導責任者安孫子明彦)[スタッフ]常勤医4名(循環器専門医4名、総合内科専門医1名、脈管専門医2名)対象疾患は大動脈、末梢動脈、静脈、リンパ管など全ての脈管に渡り、最新の画像診断装置を駆使して総合的な血管疾患診療を行っています。病状評価や術前評価は全て内科入院で行われています。その後、内科、放射線科、血管外科の3科で合同カンファランスを行い、診断と治療方針を決定しています。大動脈疾患の症例数は全国トップクラスを誇ります。[年間症例数]胸部大動脈瘤20例、腹部大動脈瘤50例、大動脈解離60例、閉塞性動脈硬化症50例、肺血栓塞栓症10例。?高血圧・腎臓・内分泌(研修指導責任者瀬川利恵)[スタッフ]常勤医2名(循環器専門医2名、総合内科専門医2名、内分泌代謝料特例指導医1名)高血圧症は心血管疾患の重要なリスクファクターです。難治性高血圧症の治療や、2次性高血圧症の鑑別診断と治療および内分泌121Iwate Medical University