岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 125/254

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呼吸器・アレルギー・膠原病内科呼吸器・アレルギー・膠原病内科部長山内広平(やまうちこうへい)教授■出身(大学・都道府県)/東北大学・宮城県■専門分野/呼吸器病学、アレルギー・免疫病学、臨床腫瘍学■得意....

呼吸器・アレルギー・膠原病内科呼吸器・アレルギー・膠原病内科部長山内広平(やまうちこうへい)教授■出身(大学・都道府県)/東北大学・宮城県■専門分野/呼吸器病学、アレルギー・免疫病学、臨床腫瘍学■得意分野/気管支喘息、COPD、間質性肺炎、肺腫瘍、分子遺伝学、初期臨床研修プログラム免疫生化学■経歴/1981年東北大学医学部第一内科医員、1984年米国NIH心臓・肺・血液研究所留学、1987年東北大学医学部第一内科助手、1995年岩手医科大学医学部第三内科助教授、2009年岩手医科大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー・膠原病内科分野准教授、2011年同教授■専門資格等/日本内科学会認定医、日本アレルギー学会認定専門医、日本呼吸器学会認定専門医、日本呼吸器学会認定指導医、日本がん治療認定医機構認定:がん治療認定医■研究課題/1)喘息の気道リモデリングに関与する分子遺伝学解析専門研修プログラム2)間質性肺炎における肺胞炎と線維化に関与する分子の解析3)肺腫瘍におけるEGFR遺伝子変位の機序の解明■研究概要/喘息患者における標的遺伝子変位と気道線維化との関連を解析する肺線維芽細胞からの細胞外マトリクス産生機序を解析する培養腫瘍細胞EGFR遺伝子変位に対するサイトカイン/ホルモンの影響を調べる■その他加盟学会等/日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、肺がん学会、米国胸部疾患学会、欧州呼吸器病学会概要肺は空気中の酸素を取り入れる生命にとって極めて重要な臓器である。このガス交換機能を維持するために気道系や肺胞組織が存在する。同時に肺は外界に通じた臓器であり、種々の吸引物が、気道や肺胞で炎症や傷害を引き起こし呼吸器疾患の原因と部長メッセージ呼吸器疾患は感冒から肺癌、膠原病などの難病まで多彩な疾患群からなります。また乳児から老人まで対象の気管支喘息、中高年のCOPDと幅広い年代層が対象となります。医師として一生を通して生き甲斐を感じるものと必ず出会う診療分野です。なる。気道系の疾患である急性/慢性気管支炎や気管支喘息、肺胞系の疾患である肺炎や間質性肺炎があり、それぞれ異なった生理学的異常を呈する。また近年肺癌が増加し、日本人男性の癌死の主原因となっている。現在早期診断の進歩や新しい抗癌薬の登場で肺癌治療の新しい進展が見られる。呼吸器感染症、免疫・アレルギー性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患等についても、診断法や治療の改良を行なう努力が日々求められている。特徴・特色気管支鏡を用いた肺生検や気管支肺胞洗浄は気道病変や肺胞病変を調べる目的で行なわれ、肺癌、間質性肺炎、サルコイドーシス、種々の感染症等多くの疾患の診断に用いられる。呼吸器疾患の診断に画像診断の重要性は高い。胸部単純X写真は日常的に施行され、C T、M R I、P E T等は精査を進めて行く過程で広く取り入れられている。また、気道系や肺胞の障害を調べるための呼吸生理学的検査であるスパイロメトリーがあり、閉塞性障害や拘束性障害の程度を評価し、診断と治療を行なう。呼吸器疾患は多彩であり、診断学的アプローチを身につけるのにある程度の経験が必要であるが、問診に始まり最先端の検査機器による検査も駆使して、診断に至る醍醐味は格別なものがある。私の研修時代研修医時代に主治医として診察し治療した患者さんの顔は今でも忘れられない。経験のない若い医師を信頼してくれた。疾患の診断や治療を必死に調べ、先輩に聞いて、緊張して診療にあたった。あれが医師としての出発点だった。研修医として大切なことは、患者さんとの信頼関係であり、治してあげたいという熱意だと思う。診療科紹介Iwate Medical University 124