岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 131/254
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血液・腫瘍内科血液・腫瘍内科部長石田陽治(いしだようじ)教授■出身(大学・都道府県)/山口大学・山口県■専門分野/血液悪性疾患の化学療法・幹細胞移植■得意分野/赤血球・白血球・血小板初期臨床研修プログ....
血液・腫瘍内科血液・腫瘍内科部長石田陽治(いしだようじ)教授■出身(大学・都道府県)/山口大学・山口県■専門分野/血液悪性疾患の化学療法・幹細胞移植■得意分野/赤血球・白血球・血小板初期臨床研修プログラム■経歴/1976年山口大学医学部卒業、1981年山口大学医学部大学院卒業、1986年山口大学医学部第三内科講師、1992年岩手医科大学第一病理講師、1994年岩手医科大学第三内科講師、2001年岩手医科大学第三内科助教授、2003年岩手医科大学血液内科助教授(診療科部長)、2005年岩手医科大学血液内科教授(診療科部長)、2008年岩手医科大学内科学講座血液・腫瘍内科分野教授(診療科部長)■専門資格等/1日本内科学会認定医・指導医・東北地方評議員2日本血液学会専門医・指導医・代議員3日本臨床腫瘍学会暫定指導医4日本がん治療認定医機構暫定教育医専門研修プログラム■研究課題/1造血機序の解明特に巨核球・血小板造血2血液悪性腫瘍に対する新規分子標的薬の開発3抗菌薬・抗がん薬のPK/PD■研究概要/巨核球からどのような分子機構によって血小板が産生されるかを研究しています。また、分子標的薬の開発にも参加しています。■その他加盟学会等/1日本内科学会2日本血液学会3日本臨床腫瘍学会4アメリカ血液学会5国際血栓・止血学会6日本造血細胞移植学会7国際検査血液学会8国際実験血液学会9日本感染症学会概要近年の臨床医学の発達は目覚ましく、そのため一部の領域では診断学と治療学を担当する専門集団が異なる場合が多い。そのなかで臨床血液学は診断から治療まで同一の専門集団で医療が遂行され、ある意味では珍しい臨床医学なのかも知れない。一見すると狭い領域の学問と思われがちだが、良性血液疾患にはじまり造血器悪性疾患、さらには造血幹細胞移植まで非常に幅が広い。それゆえ血液内科専門医に要求される知識と技術は、腫瘍学、感染症学、病態薬理学、免疫病学、循環障害と多くの分野に跨がる。それゆえ有病率や罹患率が低い割に、プライマリ・ケアに必要な多くのことを教えてくれる学問である。特徴・特色当科においてカバーしている疾患は、良性血液疾患(各種貧血、出血傾向)、造血器悪性疾患、原発不明癌などの一部固形癌である。外来ではこれらの診断と良性血液疾患の治療が中心となるが、近年、治療が急速に発達している慢性骨髄性白血病に対する分子標的療法や悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に対して外来化学療法が増えている。入院では、急性白血病の多剤併用化学療法を中心に、各種造血器悪性疾患と再生不良性貧血に対しての造血幹細胞移植も定期的に施行している。その他、学内外の施設との臨床研究や治験なども随時行なっている。また大学附属病院ゆえに臨床に関連した探索的研究もおこなっている。部長メッセージ血液・腫瘍内科は臨床においても研究においても非常に魅力ある科です。臨床では、内科全域のことを理解しないと化学療法は行えません。研究では、分子標的薬など最先端の研究を行うことが出来ます。私の研修時代私の研修時代は、非入局のローテートでした。つまり、入局先を決めずに内科をローテートしたあと、入局を決めるということでした。研修医時代、私は夜遅くまで大学に残っていました。研修医室というものがないので、研修先の科の当直室に居残っていました。夜間、救急車が患者を運んでくるのを待っていました。当直医に頼んで、まず最初に患者を診察させてもらいました。早く一人前の医師になりたくて。診療科紹介Iwate Medical University 130