岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 144/254
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外科初期臨床研修プログラム初期臨床研修プログラム1目標と特徴卒後初期臨床研修目標を達成した後、基本的手術手技と一般外科診療に必要な外科診療技術を習得する。また、外科サブスペシャルティの特徴も習得させる....
外科初期臨床研修プログラム初期臨床研修プログラム1目標と特徴卒後初期臨床研修目標を達成した後、基本的手術手技と一般外科診療に必要な外科診療技術を習得する。また、外科サブスペシャルティの特徴も習得させる。座学としてではなく、実地臨床症例を教師とし、体験から自己学習を促進する。外科専門医を目指す者は、2年次に最長11ヵ月の院外外科研修が可能である。総合目標1)外科サブスペシャルティ(消化器、乳腺・甲状腺、小児外科)に共通する外科の基本的問題解決に必要な基礎的知識、技能および態度を習得する。2)一定レベルの手術を適切に実施できる能力を習得する。経験すべき検査・手技・治療法【基礎的知識】GIO:SBOs:外科診療に必要な下記の基礎的知識を習熟し、臨床応用できる。?局所解剖…………手術に必要な局所解剖について述べることができる。?腫瘍学……………〔1〕TNM分類について述べることができる。〔2〕手術、化学療法および放射線療法の適応を述べることができる。?病態生理…………〔1〕周術期管理などに必要な病態生理を理解している。〔2〕手術侵襲の大きさと手術のリスクを判断することができる。?栄養・代謝学……病態や疾患に応じた必要熱量を計算し、適切な経腸、経腸栄養の投与、管理について述べることができる。?感染症……………〔1〕臓器や疾病特有の細菌の知識を持ち、抗生物質を適切に選択することができる。〔2〕術後発熱の鑑別診断ができる。?周術期の管理……病態別の検査計画、治療計画を立てることができる。?集中治療…………〔1〕集中治療について述べることができる。〔2〕レスピレータの基本的管理について述べることができる。?一定レベル以上の手術(後述)を術者として行うことができる。診療科紹介【検査・処置】GIO:SBOs:外科診療に必要な検査・処置に習熟し、それらの臨床応用ができる。?下記の検査手技ができる。〔1〕超音波診断:自身で実施し、病態を診断できる。〔2〕上・下部消化管造影:適応を決定し、自ら行うことができる。〔3〕内視鏡検査:上・下部消化管内視鏡検査、術中胆道鏡検査などの必要性を判断し、自ら行うことができる。〔4〕穿刺細胞診(甲状腺、乳腺)を行うことができる。?周術期管理ができる。〔1〕術後疼痛管理の重要性を理解し、これを行うことができる。〔2〕周術期の補正輸液と維持療法を行うことができる。〔3〕輸血量を決定し、成分輸血を指示できる。〔4〕出血傾向に対処できる。〔5〕血栓症の治療について述べることができる。〔6〕経腸栄養の投与と管理ができる。〔7〕抗菌性抗生物質の適正な使用ができる。?次の麻酔手技を安全に行うことができる。〔1〕局所・浸潤麻酔。〔2〕脊推麻酔。?外傷の診断・治療ができる。〔1〕緊急手術の適応を判断し、それに対処することができる。?手術手技下記の手術を術者として行い、手術所見を記載することができる。1膿瘍切開6小腸・大腸部分切除11乳腺・甲状腺生検2良性腫瘍摘出7鼠径ヘルニア根治術12良性甲状腺腫瘍摘出術3開腹8大腿ヘルニア根治術13良性乳腺腫瘍摘出術4閉腹9虫垂切除術5胃瘻・腸瘻造設10胆嚢摘出術143Iwate Medical University