岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 149/254

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脳神経外科脳神経外科部長小笠原■出身(大学・都道府県)/弘前大学・青森県■専門分野/脳神経外科、脳血管障害■得意分野/脳卒中の外科治療邦昭(おがさわらくにあき)教授初期臨床研修プログラム■経歴/1984年....

脳神経外科脳神経外科部長小笠原■出身(大学・都道府県)/弘前大学・青森県■専門分野/脳神経外科、脳血管障害■得意分野/脳卒中の外科治療邦昭(おがさわらくにあき)教授初期臨床研修プログラム■経歴/1984年弘前大学医学部卒、東北大学脳神経外科入局1995年広南病院(仙台市)脳神経外科1998年岩手医科大学脳神経外科講師2001年岩手医科大学脳神経外科助教授2008年岩手医科大学脳神経外科教授■専門資格等/日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医■研究課題/虚血性脳血管障害に対する外科治療の適応と合併症予防に関する研究専門研修プログラム■研究概要/虚血性脳血管障害に対する外科治療は症状の出現あるいは再発を抑えるための予防的外科治療であり、適応と合併症予防が最大の問題である。当科ではこれらについての臨床研究を展開しており、次々と新たな概念の提唱をしている。■その他加盟学会等/日本脳循環代謝学会、日本頚部脳血管治療学会、日本脳神経外科コングレス概要脳神経外科学は人の尊厳の根幹をつかさどる脳・神経の外科的治療に携わる学問です。診療にあたってはその重要性を認識し、教室員・スタッフ一丸となったチーム医療で取り組んでいます。患者さんに最善の最もよい医療を提供することが、若手医師のより良い教育につながり、良い研究につながっていくものと考えております。教室は学則にもあるように、誠の人間を育成する『道場』と位置付けています。患者さんには一流の医療を提供し、内には有能な良医を育成し、外には世界に通用する研修を推進し、医学・医療の進歩発展に貢献すること目標に日々努力しています。特徴・特色当講座は、脳卒中や脳腫瘍医療の要となるべく努力を続けてきました。伝統的に脳循環・代謝に関する基礎研究、手術の技術に関する研究、画像研究が盛んであり、最近では大きな学会(脳神経外科学会総会、脳神経外科コングレス、日本脳卒中学会、日本脳卒中の外科学会、日本脳循環代謝学会、国際脳・脊髄動静脈奇形学会など)を主催し、数多くの英語論文も発表してきました。また、近年ではパーキンソン病や脊椎・脊髄疾患への外科治療なども行っています。これからの研究・臨床を支えるのは若い医師で、特に研修医の医療教育と社会教育を責任持って行います。部長メッセージ当科では脳神経外科疾患の分野別ごとに専門家を配し、すべての領域の脳神経外科疾患を経験できる体制をとっています。また、良い臨床医になるためにはリーチマインドが必須との考え方から、臨床研究を奨励しており、活発に行われています。初期研修は技術や知識を習得するものと思いがちですが、実はこれは後からでも何とでもなります。しかし、患者を前にした時のものの考え方は医師になってからの最初の数年間で確立されます。技術や知識よりも考え方を学ぶということを常に考えて研修することをお勧めします。私の研修時代私の研修時代、すなわち医師免許をいただいてからの2年間は、24時間全く休みのない脳外科漬けの生活をしていました。2年目の4月の土曜日に半日休みをいただいて花見をした記憶があるだけです。常にon callでした(当時はポケットベル)。しかし、この状態でも夜はよく飲みに行き、決して仕事一辺倒の生活ではありませんでした。今考えると、この2年間の修行で培った考え方(決して技術ではありません)が、今の自分の臨床医としての技量を支えているといっても過言ではありません。診療科紹介Iwate Medical University 148