岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 154/254
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心臓血管外科心臓血管外科部長岡林均(おかばやしひとし)教授■出身(大学・都道府県)/京都大学・高知県■専門分野/心臓血管外科■得意分野/後天性心疾患外科治療■経歴/1976年京都大学卒■専門資格等/日本胸....
心臓血管外科心臓血管外科部長岡林均(おかばやしひとし)教授■出身(大学・都道府県)/京都大学・高知県■専門分野/心臓血管外科■得意分野/後天性心疾患外科治療■経歴/1976年京都大学卒■専門資格等/日本胸部外科学会(認定医、指導医)、日本外科学会(認定医、専門医、指導医)、日本冠動脈外科学会(評議員)、日本脈管学会(評議員)、心臓血管外科専門医、循環器専門医、臨床修練指導医■研究課題/心臓手術における高次脳機能への影響について■研究概要/人工心肺装置を用いる体外循環や循環停止法が高次脳機能にどのような影響を及ぼすかを研究している。また、僧帽弁形成術の僧帽弁置換術に対する優位性についてtwist echoを用いて研究している。■その他加盟学会等/日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本循環器学会、日本冠動脈外科学会、日本脈管学会、日本血管外科学会、日本小児循環器学会、日本人工臓器学会、TheAsian Society for Cardiovascular Surgery概要心臓血管外科では、後天性心疾患(虚血性心疾患、弁膜症、大診療科紹介部長メッセージ医師として高度の医療技術を身につけることは重要であるが、人間としても尊敬される存在となることが必要です。そのために『RESPECT』を目標として掲げています。詳しくはホームページに記載してあるのでご覧になって下さい。血管疾患)から先天性心疾患、また末梢血管病変に至るまで、あらゆる心臓血管領域における疾患の外科治療を行う。心臓への外科治療が始められたのは、1950年代の半ばであり、その歴史はまだ半世紀を過ぎたばかりであるが、その革新はめざましく、手術の成績は飛躍的に改善されている。いわゆる心臓血管領域の病変は、心臓、血管の機能不全がほとんどとなるため、外科治療はその機能回復が主な目的となる。そのため、手術の結果が、そのまま患者、患者家族の治療への満足度に反映されることとなる。特徴・特色手術満足度の向上のため、手技の改善を常に行っている。虚血性心疾患では、患者の重症化(頭頸部血管病変、糖尿病、悪性新生物合併等)に対して、ほぼ全例非体外循環下心拍動下冠動脈バイパス手術を行っている。弁膜症では、可能な限り弁形成術を施し、抗凝固療法の回避を図っている。また大血管病変では、ステントグラフトの導入により、手術の低浸襲化を図っている。先天性心疾患は、本邦初となる治療法などを駆使し、手術成績のみならず長期成績の改善にも努めている。当講座は、岩手県で数少ない心臓手術を行える施設であり、対象は新生児から高齢者まであらゆる疾患に均等に及び、心臓血管外科の治療に対する知識と技術をあまねく習得することが可能である。私の研修時代私は現在心臓血管外科医となっていますが、学生時代は循環器疾患に興味がありました。その当時は冠動脈のインターベンションなどもなく循環器内科の仕事は診断学と薬物療法でした。せっかく循環器疾患に携わるなら、すべての治療ができる外科が良いと思い外科医の道に進みました。私の研修医時代は今のように研修医制度が整備されておらず、各講座での研修でしたが、ナンバー講座でしたので、消化器外科、内分泌外科、血管外科、心臓外科が一つの講座内にあったので、各分野の研修をすることができ、心臓血管外科に進んだ後も非常に役立ちました。今の時代は専門医制度が確立され過ぎた感が否めないので、研修医時代は診療科の垣根を越えて研修することが重要だと思います。153Iwate Medical University