岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 163/254

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概要:
呼吸器外科呼吸器外科部長谷田達男(たにたたつお)教授■出身(大学・都道府県)/東北大学・宮城県■専門分野/呼吸器外科■得意分野/肺循環生理学・臨床腫瘍学初期臨床研修プログラム■経歴/1979年東北大学医学....

呼吸器外科呼吸器外科部長谷田達男(たにたたつお)教授■出身(大学・都道府県)/東北大学・宮城県■専門分野/呼吸器外科■得意分野/肺循環生理学・臨床腫瘍学初期臨床研修プログラム■経歴/1979年東北大学医学部卒業、1983年東北大学大学院修了。2001年4月岩手医科大学第三外科・講座内教授。2003年11月岩手医科大学呼吸器外科教授■専門資格等/外科専門医、呼吸器外科専門医、癌治療認定医■研究課題/1肺微小血管透過性、2肺癌集学的治療■研究概要/1諸条件において肺血管内皮細胞の蛋白または水分の透過性をin vitroまたはin vivoで測定し、各種病態での透過性の変化の機構を研究する。2臨床面では肺癌治療における4本の柱、外科療法・化学療法・放射線療法・分子標的治療をすべて糾合して肺癌を治療専門研修プログラムするために集学的治療法を駆使して患者様の治療に当たっている。■その他加盟学会等/日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本肺癌学会、日本臨床外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本リンパ学会、日本内視鏡外科学会、日本臨床生理学会、日本小児外科学会、日本移植学会、日本呼吸器内視鏡学会、AmericanThoracic Society、European Respiratory Society概要私たちの教室は医学部では呼吸器外科学講座として学生教育、大学院教育及び基礎的研究に携わっています。医学部附属病院部長メッセージ肺癌は悪性腫瘍の中でも死亡率の高い疾患です。呼吸器外科では先進の胸腔鏡を用いた肺癌手術を極めるため日々臨床・研究を行っています。研究面では現在、肺癌を標的とした臨床研究を主体に活動しています。では呼吸器(肺・気管・気管支)、胸壁、縦隔疾患の治療を中心に診療し学生・研修医・若手医師の教育および臨床研究に携わっています。呼吸器外科学講座は平成13年4月に現教授・谷田達男が外科学講座第3の講座内教授として東北大学より赴任したことに始まります。この時点で外科学講座第3は主任教授がいる心臓血管外科に加え小児外科と呼吸器外科の3診療部門に分かれていました。その後、平成15年11月には診療科として呼吸器外科が分離され、さらに平成20年4月には講座再編に伴い呼吸器外科学講座として独立し現在に至っています。特徴・特色肺癌・自然気胸・手掌多汗症や縦隔腫瘍の治療は胸腔鏡手術を原則としています。肺癌の手術では根治性と安全性の両者を確保しつつ、すべての病期での完全胸腔鏡下手術を目標にしています。肺門・縦隔リンパ節郭清を完遂することは当然のことですが、手術創などの美容面でも満足度の高い手術を心がけています。研究面では流血中や肺静脈内の癌細胞数と肺癌の再発率の関係についての研究や抗p53抗体の有無と肺癌の悪性度を検討するなどの臨床的研究が主体です。肺癌切除後の化学療法に関しては癌と共存するドーマンシセラピーの導入など、東北大学と共同で研究を進めているものもあります。当教室は構成員がすべて異なった大学出身で学閥を作れないことが特色です。私の研修時代卒業した時は初期研修が努力目標でしかない時代でした。大学を卒業後、東北大学抗酸菌病研究所外科学部門に入局し同時に大学院に入学しました。1年目から呼吸器外科のみの研修でした。当時は大学院でも臨床をフリーにしてくれるということはなく、毎日肺癌・膿胸の患者様の診療と、先輩たちの実験の手伝いで過ぎてゆきました。外科学部門だったので一般外科手術も経験はしていますが、ほとんどが肺外科の領域のみでした。残念なことに内科研修や産婦人科・小児科・精神科の研修も受けていません。今でも他科の先生方との意識の違いを埋めることに苦労しています。診療科紹介Iwate Medical University 162