岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 176/254

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形成外科形成外科部長小林誠一郎(こばやしせいいちろう)教授■出身(大学・都道府県)/奈良県立医科大学・大阪府■専門分野/四肢の再建・頭蓋顎顔面外科・胸壁外陰部外科・美容外科■得意分野/頭蓋顎顔面・四肢....

形成外科形成外科部長小林誠一郎(こばやしせいいちろう)教授■出身(大学・都道府県)/奈良県立医科大学・大阪府■専門分野/四肢の再建・頭蓋顎顔面外科・胸壁外陰部外科・美容外科■得意分野/頭蓋顎顔面・四肢・外陰部の先天異常、頭頸部・四肢・駆幹再建、マイクロサージャリー、皮弁移植、骨移植、骨延長、美容外科■経歴/1979年奈良県立医科大学卒、大阪府立病院救急診療科、東京警察病院形成外科、竹田総合病院形成外科、東京大学医学部付属病院形成外科などを経て、1997年9月1日より岩手医科大学形成外科学講座教授、2002年同附属病院副院長、2008年同病院長、2012年より医学部長■専門資格等/日本形成外科学会専門医■研究課題/マイクロサージャリーの基礎的・臨床的研究、頭蓋顎顔面外科、唇顎口蓋裂、皮弁外科、手の外科、外陰部形成術に関する臨床的研究、創傷治癒■研究概要/顎裂骨移植後のデンタスキャンによる移植骨の評価、マイクロサージャリーにおける皮弁血流の評価、新しい皮弁による再建術式の開発、頭蓋骨延長の形態変化、不良移植床における骨延長の可能性、重度褥瘡における閉鎖潅流療法、創傷治癒課程における停止機序の解明など■その他加盟学会等/日本形成外科学会評議員、日本頭蓋顎顔面外科学会評議員(第26回学術集会会長)・機関紙編集委員長、日本マイクロサージャリー学会理事、日本創傷外科学会理事、Editorial Board :The Journal of Craniofacial Surgery, Active member of IPRASなど概要形成外科専門医取得に十分な臨床経験を4年間で達成する事を基本目標としているが、これに留まらず、診断・検査・治療に関する系統的思考能力を有する医師の育成を目指す。具体的には、前半2年間で形成外科周術期管理と基本技術の習得(切開・縫合、植皮術、皮弁外科の基礎、合併症への対応など)、後半2年間で先天異診療科紹介部長メッセージ医療の目的に“QOLの向上”が加わり、医療の果たす役割は大きく変化しました。形成外科は、身体外表に現れた変形を機能的かつ形態的に修復し、患者QOLの向上を目ざす診療部門です。美的センスを持った創造性豊かな医師を育てます。常、外傷、腫瘍などにおける代表的疾患の診断・治療および手術手技の習得を図る。修練期間中に論文1編以上、学会発表数回を課し、形成外科的考え方の取得を図る。後半では希望により専門性を持たせた他施設研修が可能であり、専門医取得後はスタッフとして専門診療に従事することが出来る。また、海外への留学も積極的に援助している。特徴・特色研修中は、指導医を長とする診療グループをローテートする。各グループは一般的な形成外科疾患(グループ共通)と専門疾患(グループ固有)の両者を担当しており、専門疾患を含む形成外科的疾患を偏りなく経験できるカリキュラムとなっている。指導には、唇裂などの先天異常を含む頭蓋顎顔面外科、皮弁・マイクロサージャリーなどの手技を用いた再建外科、切断指趾再接着を含む手足の外科、胸壁欠損・漏斗胸などの躯幹再建など、各領域に豊富な経験を有する専門医があたり、手術を含む全ての医療行為は指導医のもとでの修練を原則としている。これにより将来の専門医取得さらには専門領域のスペシャリストに向け、きめ細かな知識と技術の習得が可能である。私の研修時代卒業後、救急部での研修を終えたのち、東京警察病院へ移って形成外科研修が始まりました。手術日が週5日あり、来る日も来る日も朝から夜遅くまで手術漬けの日々でした。しかし、早く手術を覚えたいとの一心から、つらいと思ったことはありませんでした。東京警察病院では、初めての手術であっても、上級医に手取り足取りの指導を受けられるわけではなく、助手での経験を頼りに執刀し、責任は術者が負うというものでした。おかげで、手術手技のみならず、手術を見る目、手術を考える力および手術に対する責任感が養われたと思います。手術の功罪を見極め、一例でも多くの経験を積むことが優れた術者なれる秘訣でしょう。175Iwate Medical University