岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 180/254

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概要:
形成外科専門研修プ口グラムスケジュール概要専門研修プログラム修練概要に示す形成外科専門医取得に十分な臨床修練を4年間で達成する事を目標の下限としている。即ち、単に専門医取得に係る症例経験者を有するに止....

形成外科専門研修プ口グラムスケジュール概要専門研修プログラム修練概要に示す形成外科専門医取得に十分な臨床修練を4年間で達成する事を目標の下限としている。即ち、単に専門医取得に係る症例経験者を有するに止まらず、手術を中心とする診断・検査を含めた思考能力を有する形成外科医の育成を目指す。具体的には、前半の2年間で形成外科周術期管理と基本技術の習得(切開・縫合、植皮術、皮弁外科の基礎、合併症への対応など)、後半の2年間で先天異常、外傷、腫瘍などにおける一般的疾患の診断・治療および手術手技の習得を目指す。修練期間中に論文1編以上、学会発表数回を課し形成外科的思考能力の育成を計る。後半の2年聞は希望により専門性を持たせた他施設修修能である(研修期間1年以内)。修練概要特徴修練期間中は4つの専門診療グループをローテーションし研修する。各グループは一般的形成外科疾患(各グループ共通)と専門疾患(各グループ固有)を担当するため、専門疾患を含む一般形成外科疾患を偏り無く研修するカリキュラムとなっている。研修の指導は各グループの長が担当し、手術を含めた全ての医療行為は指導のもとに修練することを原則としている。このため、きめ細かな研修が可能である。修練の内容初めの半年閣は一般的周術期管理に加え形成外科的創処置法を学ぶ。2年次終了までに経験する代表的手術症例は、外傷の創処置及びデブリマン・縫合、鼻骨骨折、頬骨弓部骨折、新鮮熱傷のデブリマン・植皮、先天性及び後天性良性腫瘤の切除・縫合、簡単な局所皮弁移植などである。3~4年次は形成外科専門医制度に係る手術症例を経験する。則ち、多指症や合指症、簡単な耳介変形などの先天異常、頬骨骨折、下顎骨折、欠損を伴う皮膚軟部組織損傷等の新鮮外傷、悪性腫瘍の切除と再建、難治性潰瘍の治療などである。手技としては、瘢痕拘縮に対する全層植皮術、島状皮弁を含めた局所皮弁移植術、腹直筋皮弁、広背筋皮弁等汎用する皮弁の挙上手技、顔面骨へのアプローチ法などである。形成外科専門医制度形成外科専門医の習得には、臨床研修2年の後、日本形成外科学会が認定した研修施設において通算4年間以上の研修が必要である。岩手県内の専門医研修施設としては、当院のほか岩手県立磐井病院がある。ただし、大学院、研究生などの研修期聞については、週3日以上形成外科の臨床研修に携わったものはフルカウントできる。週3日未満1日以上の臨床研修を行ったものは、その年限の半分をカウン卜するものとなっている。申請にあたっては、学会が認定した研修施設またはこれと同等以上と認めた国外の施設において経験した以下の手術記録を提出する必要がある。●術者あるいは助手として関わった下記の分野の60症例の一覧表。●術者として関わった10症例の病歴要約。上記10症例には次の11項目中8項目以上を含まなければならない。?新鮮熱傷?顔面骨骨折および顔面軟部組織損傷?唇裂・口蓋裂?手、足の先天異常、外傷、変形?その他の先天異常?母斑、血管腫、良性腫瘍(非観血治療例を含む)?悪性腫瘍およびそれに関連する再建?瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド?褥瘡、難治性潰瘍?美容外科?その他診療科紹介業績形成外科に関する論文1編以を必要とする。学会が行った学術講習会(学術研修会)の受講証明書5枚以上を提出する。関連研修科に関する情報専門研修中に関連診療科(麻酔科、外科、皮膚科、整形外科等)を研修することは可能である。ただし、この期間は専門医取得年限には含まれない。179Iwate Medical University