岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 188/254

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概要:
小児科小児科部長千田勝一(ちだしょういち)教授■出身(大学・都道府県)/秋田大学・宮城県■専門分野/小児科学、新生児学■得意分野/肺サーファクタント補充療法、新生児呼吸循環管理■経歴/1976年秋田大学医....

小児科小児科部長千田勝一(ちだしょういち)教授■出身(大学・都道府県)/秋田大学・宮城県■専門分野/小児科学、新生児学■得意分野/肺サーファクタント補充療法、新生児呼吸循環管理■経歴/1976年秋田大学医学部助手、1982年岩手医科大学医学部助手、1984年米国ハーバード大学Visiting Assistant Professor、1997年岩手医科大学医学部講師、助教授を経て教授に昇任■専門資格等/小児科専門医・指導医、新生児指導医■研究課題/合成サーファクタントの臨床応用、マイクロバブルテスト自動装置の開発■研究概要/現在、治療薬として使用されているウシ肺由来の人工サーファクタントは、藤原哲郎・前教授によって世界に先駆けて開発された。その活性に不可欠な疎水性サーファクタント蛋白の合成ペプチドアナログを含む合成サーファクタントの臨床応用が課題である。また、呼吸窮迫症候群の予知と早期診断に有用なマイクロバブルテストの自動装置を開発中である。■その他加盟学会等/日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本未熟児新生児学会、日本肺サーファクタント・界面医学会、日本小児保健協会等概要当科では高度医療の提供と健全育成を目標に、専門グループによる診断・指導体制をとり、本院と循環器医療センターに診療科紹介部長メッセージプライマリ・ケアとトリアージは、重症例の管理を通して初めて適切に行うことができると考えます。当院は高度先進医療を実践する特定機能病院でありながら、一・二次救急外来におけるプライマリ・ケアをも担っているため、バランスのとれた研修を提供できるのが特色です。おける外来診療、総合周産期母子医療センター・新生児集中治療室(NICU)と小児病棟(無菌室併設)と循環器医療センターにおける入院治療、および高度救命救急センターにおける救急医療に従事している。また、県内16病院とテレビ会議システムで結び、救急医療を遠隔支援している。このように当科はプライマリ・ケアから高度医療までの機能を担っているため、年齢、疾患領域に偏りがない初期研修、専門研修の提供が可能である。特徴・特色外来部門の年間患者数は18,000人で、一日平均70人が来院している。高度救命救急センターにおける年間患者数は6,000人で、一夜平均16人の受診がある。入院部門にはNICU(37床)、小児病棟(40床)、循環器センター(15床)があり、それぞれ独立した看護体制をとっている。NICUの年間入院数は200人で、このうち1,500g未満の極低出生体重児が80人を占める。小児病棟の年間入院数は1,000人で、高度救命救急センター経由や他病院から紹介された重症例が多い。ここでは血液・腫瘍、消化器、神経、腎・泌尿器、内分泌の各専門グループが担当している。循環器医療センターの年間入院数は200人で、新生児・小児専門の心臓外科医が連携して120人に手術を行っている。私の研修時代私は戦後初めて新設された秋田大学医学部の一期生として卒業し、小児科学講座に入局した。東音高教授(Chediak-Higashi症候群の発見者)からは血液塗抹標本の見方、凝固・線溶検査法などをご指導いただいた。藤原哲郎助教授からは開発中の人工サーファクタントの動物実験をさせていただいた。講座のスタッフはかなり少なかったが、その分、臨床と研究に深くかかわれたことが財産になったと感じている。187Iwate Medical University