岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 193/254

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耳鼻咽喉科耳鼻咽喉科部長佐藤宏昭(さとうひろあき)教授■出身(大学・都道府県)/京都大学・東京都■専門分野/耳科学、側頭骨病理、臨床聴覚医学■得意分野/鼓室形成術、アブミ骨手術、人工内耳などの耳科手術....

耳鼻咽喉科耳鼻咽喉科部長佐藤宏昭(さとうひろあき)教授■出身(大学・都道府県)/京都大学・東京都■専門分野/耳科学、側頭骨病理、臨床聴覚医学■得意分野/鼓室形成術、アブミ骨手術、人工内耳などの耳科手術■経歴/京都大学大学院医学研究科、京都大学耳鼻咽喉科助手、米国ピッツバーグ大学留学、近畿大学耳鼻咽喉科助教授、岩手医科大学耳鼻咽喉科助教授を経て2003年より教授■専門資格等/日本気管食道科学会認定医認定(1988年11月)、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医(1990年4月)、補聴器適合判定医認定(2002年7月)、日本がん治療認定医機構暫定教育医認定(2007年8月)■研究課題/老人性難聴における遺伝子多型の解析、遺伝性難聴、急性感音難聴に関する疫学調査■研究概要/(1)老人性難聴のミトコンドリア遺伝子多型の解析を進め、老人性難聴に有意に多くみられるSNPsとハプロタイプを同定した。さらに12SrRNA遺伝子内の変異961insCも老人性難聴に特異的である可能性があり症例を集積中である。(2)多施設共同研究にてUsher症候群、優性遺伝形式をとる遺伝性難聴などの調査を行っている。(3)突発性難聴など急性感音難聴における、酸化ストレスの測定、画像診断を行っている。■その他加盟学会等/日本耳鼻咽喉科学会(評議員)、日本耳科学会、日本聴覚医学会(評議員、難聴対策委員会委員)、耳鼻咽喉科臨床学会(運営委員)、日本気管食道科学会(評議員)、耳鳴りと難聴の研究会(世話人)、E R A・O A E研究会(世話人)、聴覚アンチエイジング研究会(世話人)、人工内耳・中耳研究会(世話人)、難聴遺伝子の研究会(世話人)など部長メッセージ耳鼻咽喉科では聞く、話すという日常生活のコミュニケーションには欠かせない聴覚、音声言語機能を扱っています。当講座では急性感音難聴、遺伝性難聴の研究と中耳疾患、頭頸部腫瘍の外科治療に力を入れており、幅広い耳鼻咽喉科疾患に対応できる臨床医の育成を目指しています。概要耳鼻咽喉科が扱う領域には、聴覚、平衡覚、臭覚、味覚など人間のもつ基本的な感覚の中でも生活の質(QOL)につながる重要な感覚器が多く含まれている。また、同時に音声・言語機能、気道、嚥下機能などの人間が社会生活を営むうえで重要なコミュニケーションの機能、生命を維持していくうえで必須の器官、機能とも密接に関わっている領域でもある。耳鼻咽喉科はこのような幅広い領域を扱うため、広範な知識、臨床経験とそれぞれの分野における専門性を要求される診療科といえる。研修の目標はあらゆる耳鼻咽喉科疾患に対応できる幅広い知識と基本的な耳鼻咽喉科診療技術の獲得にあるが、同時に患者およびあらゆる医療スタッフと良好な人間関係を築くことのできる良医の育成を重視している。特徴・特色耳鼻咽喉科の扱う領域は幅広く専門性も高いため、それぞれの分野のスペシャリストが専門外来を担当して対応している。伝統的に臨床聴覚医学の研究を継続しており、小児難聴外来、補聴器外来は古い歴史と学会活動の実績がある。小児難聴外来では多施設共同の難聴遺伝子診断に参加しており、補聴器外来では補聴器装用の評価、様々な聴覚実験、老人性難聴の遺伝子多型解析などの研究を継続している。手術は鼓室形成術、人工内耳、アブミ骨手術などの耳科手術と頭頸部がんを中心とした頭頸部外科手術に力をいれている。とくに頭頸部がん患者は入院患者の8割を占めており、機能温存と根治性を考慮した集学的治療を行っている。私の研修時代1年目の終わりには大学に残っている研修医も減り、一時は主治医として24名の入院患者を受け持っていました。朝から晩まで病院にいましたが、この時期に多くのことを学べたと思っています。初期臨床研修プログラム専門研修プログラム診療科紹介Iwate Medical University 192