岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 210/254
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泌尿器科泌尿器科部長藤岡知昭(ふじおかともあき)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・岩手県■専門分野/泌尿器科全般■得意分野/泌尿器癌の診断・治療、がんペプチドワクチン療法を含む癌免疫療法、ゲ....
泌尿器科泌尿器科部長藤岡知昭(ふじおかともあき)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・岩手県■専門分野/泌尿器科全般■得意分野/泌尿器癌の診断・治療、がんペプチドワクチン療法を含む癌免疫療法、ゲノム包括的遺伝子多型および発現解析、トランスレーショナルリサーチ、オーダーメイド医療■経歴/1974年岩手医科大学医学部卒業、1976年聖路加国際病院泌尿器科医員、1980年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)泌尿器研究員、1981年福島労災病院泌尿器科医長、1987年岩手医科大学医学部泌尿器科講師、1989年岩手医科大学医学部泌尿器科助教授、1996年岩手医科大学医学部泌尿器科教授■専門資格等/日本泌尿器科学会(専門医・指導医)、日本性機能学会(専門医)、日本腎臓学会(専門医)、日本透析学会(指導医、認定医)、日本癌治療学会(臨床試験登録医)、日本がん治療認定医機構(暫定教育医)■研究課題/●泌尿器癌に対するペプチドワクチン療法のトランスレーショナルリサーチ●ゲノムおよび遺伝子発現情報に基づいた化学療法感受性予測システムの構築●泌尿器癌に対するオーダーメイド医療の実戦■研究概要/●新規腫瘍抗原を用いた癌ペプチドワクチンを作製・開発し、トランスレーショナルリサーチの一環としてワクチン療法(臨床試験)を実践しており、最終目標として日本発の創薬を目指す●ゲノム解析により膀胱癌化学療法感受性予測遺伝子による診断システム■その他加盟学会等/日本泌尿器科学会(評議員)、日本癌治療学会(評議員)、日本内分泌学会(評議員)、日本性機能学会(理事)、日本EE学会(評議員)、日本癌学会(評議員)、米国泌尿器科学会(AUA)など概要尿路悪性腫瘍(腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍など)、排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱など)、尿路結石症、尿路感染症、男性性機能障害、男子不妊症、小児泌尿器疾患、女性泌尿器疾患、生体腎および死体腎移植、腎不全など幅広い分野の疾患を扱っている。月曜から土曜まで新患、再来を受け付けており、藤岡教授、丹治准教授、阿部講師、大森講師らが外来診察を担当、入院では若い医師も積極的に検査、手術を中心として行っている。高齢化社会を迎え泌尿器専門医の需要が増加しており、臨床医学に必要な生きた知識を学ぶことを基盤としている。特徴・特色腎癌および上部尿路上皮癌、副腎疾患に対しては体腔鏡手術により侵襲の少ない治療を追究している。膀胱癌に対しては、手術、化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を行っている。また、早期前立腺癌に対しては密封小線源療法を早くから導入し、症例数は580例と東北地方で最も多い経験を持ち良好な治療成績をあげている。また、血液浄化療法、腎移植など腎疾患に対しても積極的な治療を行っている。研究面では東京大学医科学研究所との共同研究により、泌尿器癌に対するがんペプチドワクチンの開発に成功し、トランスレーショナルリサーチとして臨床試験を進行中である。診療科紹介部長メッセージ地域医療の中核として患者様の多様なニーズに応じた医療を提供するとともに、真に社会から必要とされる泌尿器科医の育成と医療の質の向上を使命としています。私の研修時代入局せずに聖路加国際病院泌尿科研修医を選びました。泌尿器科の前に内科、外科、産婦人科、小児科で研修しましたが、学生実習とは異質の密度の濃い体験でした。毎週朝のX線、心電図、臨床病理などの講習会、週末早朝よりの外科系全医師による症例検討会、さらに月1度の病院全体の剖検検討会など、泌尿器科のみならず、医学・医療全般について真摯に学ぶ毎日でした。研修医時代の経験が今の自分の礎と確信しています。209Iwate Medical University