岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 247/254

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病理診断科病理診断科部長菅井有(すがいたもつ)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・千葉県■専門分野/病理学■得意分野/病理診断学、消化器病理学、消化器腫瘍学初期臨床研修プログラム■経歴/岩手医....

病理診断科病理診断科部長菅井有(すがいたもつ)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・千葉県■専門分野/病理学■得意分野/病理診断学、消化器病理学、消化器腫瘍学初期臨床研修プログラム■経歴/岩手医科大学医学部卒業、同大学第一内科学講座を経て、同病理学講座分子診断病理学分野准教授。2008年5月より同大学附属病院病理診断科部長。2010年4月より病理学講座分子診断病理学分野教授。■専門資格等/病理専門医、細胞診専門医・指導医、消化器病専門医・指導医、臨床検査専門医・管理医、内科認定医、胃腸病認定医、日本がん治療暫定教育医■研究課題/消化器領域を中心とした各種腫瘍の臨床病理学的および分子生物学的解析。特に腺管分離法を用いた腫瘍の分子生物学的解専門研修プログラム析。■研究概要/分離腺管を用いた腫瘍の分子生物学的研究。特に腫瘍におけるepigeneticsについて研究。■その他加盟学会等/日本病理学会、日本臨床細胞学会、日本消化器病学会、日本内科学会、日本消化管学会、日本消化器癌発生学会、日本消化器内視鏡学会、日本癌学会、日本胃癌学会、日本食道学会、日本臨床検査医学会、大腸癌研究会、他概要病理診断科は当院の病理診断の中心的役割を担っています。医療の中で「病理診断」は最終診断を担っており、現代の医療では病理診断を基に患者さまの治療が進められていると言っても過部長メッセージ病理診断は、臨床行為です。実際の診断の中でも極めて重要な役割を担っています。しかし、病理診断医は、全国的にも不足しています。これからの若い方の力が必要です。一緒に勉強しましょう。言ではありません。より水準の高い医療には精度の高い病理診断が必要不可欠であり、「患者さまのために」より水準の高い病理診断を提供することを使命とし、実践に努めています。病理の知識や手技を身につけることは、患者診療あるいは医学研究にとって有意義であり、研修医時代に病理の研鑽を積むことは臨床医として重要な経験となると思われます。病理診断科では病理医を目指す医師だけでなく、臨床医として必要な病理学の経験を積む場として研修プログラムの充実に努めています。特徴・特色本病理診断科の特徴は、「臨床病理学」の実践にある。病理診断科として、(1)病理診断検(生検・外科材料等の診断)、(2)細胞診断、(3)迅速組織及び細胞診断、(4)病理解剖、(5)臨床各科との症例検討会を通して臨床各科と連携し、診療に携わっています。病理診断は単なる形態診断ではなく、水準の高い病理診断を下すためには、個々の患者の臨床情報、検査所見、画像所見等を適切に解釈できる能力が要求されます。また、より質の高い診断のためには病気の科学的解析が重要であり、診療と研究の癒合は大学病院診療科としての使命です。本講座では病理組織学と分子生物学の調和による、より精度の高い病理診断の実践を目標としています。私の研修時代私には2つの研修時代がありました。1つは卒業して直ぐ受けた内科医としての研修時代で、もう1つは病理医としての研修時代です。前者は、第一内科(現在の消化器肝臓内科)に入局して受けた研修ですが、今のように多くの科をローテートするようなものではなく、第一内科内での研修でした。確かに大学での研修は、消化器や糖尿病の研修が主体でしたが、出張病院では、それらに限らない多くの疾患の診療に従事しました。現在の研修と比較すると、どちらが良いのかは分かりませんが、先輩たちと密接な人間関係が築けたことは確かです。これが現在の私の医師としての人間形成の基礎になっています。病理医としての研修は、研修と言えるようなシステムが整った環境で行われたとは到底言えませんが、教授や助教授とマンツーマンの教育を受けられたことは間違いありません。これからの病理研修も他の科と同様の研修プログラムがあった方が良いと思っています。本学には一応病理診断科の研修プログラムが用意されていますが、更に魅力的な研修を受けられるプログラムを作製しています。是非期待して病理診断科の研修を選んで欲しいと思います。診療科紹介Iwate Medical University 246