岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム

岩手医科大学 医師卒後臨床研修プログラム page 92/254

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消化器・肝臓内科消化器・肝臓内科部長鈴木一幸(すずきかずゆき)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・福島県■専門分野/消化器病学、肝臓病学■得意分野/急性および慢性肝不全の病態・治療、病態栄養学....

消化器・肝臓内科消化器・肝臓内科部長鈴木一幸(すずきかずゆき)教授■出身(大学・都道府県)/岩手医科大学・福島県■専門分野/消化器病学、肝臓病学■得意分野/急性および慢性肝不全の病態・治療、病態栄養学■経歴/1973年岩手医科大学医学部卒業、1980年岩手医科大学医学部第1内科助手、1983年同講師、1992年同助教授、米国Mayo Clinic留学を経て、1999年より現職。2002年岩手医科大学附属病院副院長兼任、2006年同病院長兼任、2008年?2011年岩手医科大学医学部長兼任。■専門資格等/日本内科学会認定医、日本消化器病学会理事・専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医■研究課題/急性および慢性肝不全の病態・治療に関する研究、肝疾患の栄養代謝異常に関する研究■研究概要/急性肝障害の成因、病態、劇症化機序の解明および新規治療法の開発、肝性脳症における脳代謝異常の解析、肝硬変・肝癌の蛋白・アミノ酸代謝異常の解析とその是正に関する研究、肝発がん予防に関する研究■その他加盟学会等/米国消化器病学会、米国肝臓病学会、日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本微量元素学会、日本病態栄養学会等概要当内科の歴史は工藤祐三教授(1956?1966年;消化器疾患・血液疾患を中心とした診療、研究の基盤が作られた時期)に遡ります。その後、海藤勇教授(1966?1984年;消化器病、肝臓病分野の診療、研究体制の充実を図り、糖尿病・代謝部門を立ち上げた時期)、佐藤俊一教授(現岩手医科大学名誉学長、1984?1998年;消化器病、肝臓病、糖尿病・代謝についての各グループの診療および研究体制が更に充実した時期)を経て、1999年より小生が、さらに、2003年12月からは診療科として糖尿病・代謝内科(佐藤譲教授)が第一内科より独立診療科紹介部長メッセージ当内科は岩手医科大学の内科学講座の中でも最も歴史ある診療科(旧第一内科)です。消化器・肝臓内科分野は急性期医療から末期がん医療まで幅広い診療能力が求められ、この中には技術的な側面と人間的な側面が含まれます。「総親和」の精神をモットーに患者さんの痛み・苦しみに共感できる医師の養成と研究心を持った臨床医の育成を目指しています。疾病構造の変化や、高齢化などによりますます消化器医の要望が高まるものと思います。していますが、密接な連携をとり診療を行っています。特徴・特色消化器・肝臓内科は、急性期から慢性期、終末期医療まで幅広い領域のカバーのみならず、急増する消化器がんの早期発見・治療など社会的役割が益々高まっています。消化管、胆・膵研究班では、NSAIDs関連潰瘍、MALTリンパ腫、炎症性腸疾患の病態解明と新規治療、消化管運動機能解析に重点を置き、先端的内視鏡手法をいち早く取り入れ、なかでも胃粘膜下剥離術による胃癌治療は全国有数の実績を挙げています。肝臓研究班では、急性肝炎の劇症化予知・予防、慢性肝不全の脳内物質代謝異常、潜在性肝性脳症、栄養代謝異常、ウイルス肝炎の疫学や新規治療法等の研究を行っています。肝癌では我国の集学的治療センターに指定され、外科学との連携のもと肝移植医療にも携わっています。私の研修時代卒業後、直ちに大学院生として旧第一内科に入局しました。当時の第一内科は消化器疾患、肝・胆・膵疾患、糖尿病、血液病などを担当していましたが、前半2年間は臨床能力を高めるため大学病院と関連病院を3ヶ月ずつ交互に行き来、後半2年間は大学で臨床と研究の二本立ての生活を過ごしました。院生として肝臓班に所属していたため意識的に他領域の臨床経験を多く積むことを心がけ、消化管造影、内視鏡検査、骨髄穿刺などを積極的にした思い出があります。91Iwate Medical University